「就活も人生も正解は自分の中にある」株式会社クインテット 石田ゆかさん

今回は株式会社クインテットの石田ゆかさんに伺いました。石田さんは前職で新卒採用人事を担当しており、そのご経験を通して現在の仕事への想いと学生への応援メッセージを語って頂きます。

就活も人生も正解は自分の中にある

  • 石田さんの人生を振り返って今の学生に伝えたいメッセージは何でしょうか?

  • それは「仕事は自分の人生を叶える為にある」です。

    どうしても仕事は辛く苦しくてやらなければならないというネガティブな認識はあると思います。私もそう思っている多くの学生にこれまで出会ってきました。けれども、せっかく働くならば嫌々するよりもワクワクして働ける方が自分と自分の周りも幸せになります。就職活動は目先のゴールでなく通過点であり、自分が何をしたいのかどうなりたいのか自分の幸せな姿をイメージして、その為にどの仕事をしたいのかを考えて欲しいですね。

  • 石田ゆか(いしだ・ゆか)さん

    2015年大手不動産グループに入社。営業コンサル経験後、人事部に異動し採用・教育を一貫して担当。採用を行う中で今の就活のあり方に疑問をもち、人や自分の可能性を広めたい想いから、2020年(株)クインテットに入社。現在は経営者や人事担当向けの法人企画営業と併せ、プライベートでも就活メンターとして多数の学生をサポートしている。

  • なぜそのようなメッセージを伝えたいのでしょうか?

  • 私が新卒採用の人事を担当していた際に、多くの学生が自分のやりたい仕事を軸に就職活動をしていない事実に驚いたからです。やりたい仕事よりも安定している大企業での福利厚生や研修制度の充実を重視しています。確かにそれらも大切だと思います。けれどもそれ以上に、あなた自身がこの仕事を本当に突き詰めてやりたいかどうかが極めて重要です。業界業種にもよりますが、新卒で入社3年目までの離職率は3割〜5割のデータがあります。退職理由もそもそもやりたい仕事ではなかったとの回答が多く、どんなに給与や福利厚生が安定していてもやりたい仕事でなければ続きません。やりたい仕事とのミスマッチは就職活動で防げたのではないかなとも思います。

  • 新卒採用の人事を担当していたときに違和感を感じたのですね。

  • はい。けれども学生の方も被害者だと思っています。就職活動の考え方や向き合い方を知らずになんとなく周りが始めているからやらなければならない世の中の風潮、社会構造に原因があります。良い会社や幸せに働ける環境は人によって違うにも関わらず、親が喜んでくれる大企業に入れば幸せな人生を送れるんだろう、就職活動をしないとニートと思われるといった自分軸でなく周りからの目線で進路を決めようとして学生自身の可能性も狭まっていると感じました。

  • 私も人事の立場で学生をスカウトする一方で話を聞いて「あなたには別の会社の方が合っているかもしれないよ」とアドバイスをしていました。けれども人事の立場には限界があり、目の前の学生の可能性をもっと広げていける社会にしたいし、それに通ずる会社で働きたいと思い、現在の株式会社クインテットに転職をします。

自己表現である演劇や営業が好き

  • この記事は学生に向けて発信をしております。石田さんはどのような学生でしたか?

  • 学生時代は人前で表現することが好きで演劇部に所属し熱を注ぎました。私はコミュニケーションが苦手な方で単独行動が多かったですが、演劇で役を演じているときは素直に自分の感情や想いを伝えられて、最後は事務所からスカウトまでして頂きます。

  • そのスカウトには乗らなかったのですか?

  • そうですね。もうやりきったと感じましたし、演劇では生活が安定しない価値観があり、自分が演じなくて趣味で観る関わり方で良いかなとも思いました。

  • 就職活動はどのような軸でやりましたか?

  • 学生時代に地元のカフェでアルバイトをしており、そのカフェがお客様に愛されていてアルバイトである自分にも直接声をかけてくださる嬉しさと目の前にいる方の生活を支えられる実感がありました。「自分がした言動に対して、ダイレクトに反応をいただけるBtoC」と「人の生活の一部を支え彩れる仕事」この2つを就職活動の軸にして不動産の営業職に入社をします。

  • 実際に入社をしてみてどのような仕事でどこにやりがいを感じましたか?

  • 仕事は新築の分譲マンションの管理をしていました。具体的には建物の設備やメンテナンスといった目に見える提案と、住人達のコミュニティ形成といった目に見えない提案をしてお客様のより暮らしやすくなる生活を考えて導いていく仕事です。私は心配性過ぎる性格で、教わったメモを何回も確認しては要領が悪いと上司から毎日怒られておりました。けれどもお客様も気付いていない潜在ニーズを突いた提案が出来た際の、嬉しそうなお客様の顔を見た時のやりがいも感じ楽しく働けていました。2年勤めた後に人事に異動になり当時は嫌でしたが、今振り返ると人事に異動していなければ、同じ不動産業界にいて全く違う人生になっていたなと感じます。

焦らなくても大丈夫

  • 最後にもう1つ学生の方に伝えたことがあれば聞いても宜しいでしょうか?

  • 多様性や個が認められる時代。と同時に、人生100年時代とも言われます。 明日何が起こるか分からない世界の中で、自分の人生の最終ゴールや「どんな自分で生きていきたいか」といったテーマはそんなすぐには見つかるものではないですし、一生定まらないものなのかもしれません。 でも、だからこそワクワクしながら探求していけば良いし、就職活動でやりたいことが明確でなくても、ぼやけていても大丈夫です。

  • 人によってそれが見つかるタイミングも、何がきっかけになるかも違うはず。本当は焦る必要なんてないんです。 さまざまな人と出会い経験する中で、あなただけの正解を見出して、それを選び取る勇気を持ってほしい。その先に、一人一人の可能性が広がり、認め合える世界が待っているのかなと思っています。頑張ってください!

↓石田ゆかさんの詳細はこちら↓
Twitter:https://twitter.com/Yuka_MaC
Pando:https://pando.life/@yik36

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