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「本当の親孝行って何?」── 16歳で父親を亡くし家業経営を背負う甲木雄平さんにぶつけてみた

あなたは「親孝行」と聞いてどんなことをイメージしますか?

学生の就職活動においても親の為を想って転勤や異動がない会社で働くか、親元を離れてチャレンジをするか迷われる方もいらっしゃると思います。

今回は16歳で父親を亡くして家業経営を担っている甲木雄平さんに「親孝行」についてぶつけてみました。

親孝行とは自分の人生を生き切ること

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    甲木さんにとって「親孝行」とは何でしょうか?

  • 難しい問いですが、それは自分の人生を生きることだと思います。

  • 甲木雄平(かつき・ゆうへい)さん

    株式会社ニシコーフードサービス 常務取締役
    16 歳のとき経営者だった父親を亡くし、後継ぎとして経営者になる決意をする。
    前職はブライダル上場企業 アイ・ケイ・ケイ株式会社。
    大学生の頃から稲盛和夫氏(京セラ名誉会長)の経営哲学に惹かれ、前職でも徹底した「理念経営」を学ぶ。現在は、創業 60 年の家業にて常務取締役として、営業企画・商品開発の統括管理を行う。

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    どういう意味でしょうか?

  • 例えば、学生の中には就職活動で企業を選ぶ際に親元を離れると親が心配することを理由に転勤のある会社や県外で働きたがらない方もいると思います。けれどもそれは本当に親の為を想っているのか、自分が新しい環境に挑戦する恐さを隠す為に親を建前にしているのか見つめ直す必要があります。

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    甲木さんも同じような経験があったのでしょうか?

  • はい。私自身も初めは父親が他界していたこともあり、母親がいる福岡県内で働こうと思っておりました。けれども多くの会社との出会いを通していき、母への心配は単なる言い訳に過ぎず、本当は自分が見たことがない世界や敵わない人たちに対して臆病になっているだけだと途中で気づきました。母にとっても私のやりたい人生の為に厳しい環境へ修行に行くと言った方が嬉しいだろうなと思い、新卒で入社した最初の配属先は北陸地方まで行き、振り返るとそのチャレンジをしたからこそ今の自分がいると感じます。

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    その気づきはとても大きいですね。

  • 私達にとって一番身近な繋がりが親子です。それは時に何よりも頑張れる理由にもなりますが、知らぬ間に自分を守る防御に使ってしまう恐れもあります。大きな挫折や失敗をしたときに親のせいにする責任転嫁になりかねません。親の為に生きるのではなく、自分の人生を生き切ることが最終的に親の喜びに繋がると思います。

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    自分の人生の主導権を誰が握っているかが重要ですね。

  • はい。親に限らず誰か他の人が喜ぶ選択をして、求められるがままに生きることは綺麗に聞こえますし、楽をして生きられます。自分が何をやりたいのか心の底から向き合うことの方が難しくて大変です。けれどもそこから逃げずに乗り越えて何をしたいのか見つけたとき、どれだけ心配や迷惑をかけようとも喜ばない親はいないと思います。自分の人生を生き切るためにもぜひ自分自身と真剣に向き合って欲しいですね。

わがままに生きよう

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    最後にこの記事を読んでいる学生にもう一つメッセージをお願いしても良いでしょうか?

  • わがままに生きて欲しいですね。無難な人生を送るよりも疎まれたり嫌われたりするくらいが丁度いいと思います。何かを得るためには何かを捨てなければなりません。自分の周りから離れていく人達よりも近くにいてくれる人たちに精一杯の恩返しと貢献をしていってください!応援しています!

↓甲木雄平の詳細はこちら↓
Facebook:https://www.facebook.com/katsuki.yuhei.3
株式会社ニシコーフードサービス:http://nishiko-fs.co.jp/

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