「納得する人生を送るためにはどうしたら良いの?」 ── 株式会社 クインテット 代表取締役 松下 耕三さん
誰もが自分の人生に納得して後悔ない人生を送りたいと思っているはずです。
ではどうすればいいのか?
今回は「後世により良い時代を残す」を理念に掲げている株式会社 クインテット 代表取締役 松下 耕三さんに納得した人生を送る為に大切な“選択”と就職活動、そして、答えを人に教えて貰うのでなく自分の頭で考えることの重要さについて語っていただきました。
弱さに負けず、心の望む選択をすることが納得した人生を創る
今回、“選択”をテーマにお話を聴いていきたいのですが、松下さんは選択に対してどのような認識をされていますか?
誰もが納得出来る人生を送る為に必要な原点が“選択”にあると思っています。
どういう意味でしょうか?
例えば、あるクラスでいじめがあったとします。
すると、クラスにいるほとんどの人間はそのいじめを見た時にこれはよくないのではないか、止めた方がいいのではないかと思うはずです。
その時に実際に止められる行動の選択が取れるかどうか。
ここが納得した人生を送れるかどうかを決めると思っています。
自分の気持ちを素直に行動に移せるかどうかということですね。
はい。あいつは〇〇だからいじめられても仕方ないと正当化する言い訳を作り、見て見ぬふりをすることは誰もがいくらでも出来ます。
大体の方が自分の内側に湧き上がってくる気持ちを見つめると助けるべきだと感じるはずですが、人としての弱さがどうしても阻んできます。
そこで自分の気持ちを行動に移せる人と弱さに流されてしまう人の違いは何だと思いますか?
“意思の力”と“ちょっとした勇気”だと思います。
それらはどのようにしたら身につけられますか?
よく聞く言葉かもしれませんが、成功体験の積み重ねにあると思っています。
例えば、勉強してある難しい問題にぶつかった時に、これは面倒だから避けて分かる問題だけ解けば良いやと思う自分もいる一方で、本当は解いて出来たと認めたい自分もいることに気付くことです。
目を背けずにその挑戦した小さな成功体験が自分の意思で選び取る力に繋がります。
先程のいじめの例でも、誰もが困っている人を見たら、放ってはおけないという他者を思い遣る性質を持って、人間は生まれてきています。
これは人間に限らず、像でさえも群れにいる子供がライオンに襲われそうになると自分の子でなくても助けにいこうとする気持ちがあると言われています。
心が望んでいる選択を取れないと自分のことを認められず、どこかで騙して生きることになり、そこに納得する人生はありません。
松下耕三(まつした・こうぞう)さん
2003年 有限会社TRC設立 代表取締役 2005年 株式会社クインテット設立 代表取締役 2017年 CHFホールディングス株式会社設立 代表取締役
諦めずに挑んで選択をしていく力が原点
今度は学生の就職活動についてどのようにお考えでしょうか?
就職活動でも最終的に行き着くところは同じで、自分にとって納得のいく就職活動ってなんだろう?良い人生とはどういう人生だろう?と自分に問うてみることです。
考えても分からずに諦めそうになりますが、それなら幾つかアルバイトをやってみよう、気になる大人に会って話を聞いてみよう。
そういった行動をした上でもう一回考えてみようと諦めずに挑んで選択をしていく力が原点にあり、それがないと始まりません。
そして、この力は学生の時からサークルや部活動、勉学でも何か1つ本気で打ち込むことで大きく育まれていきます。
具体的な話は何かありますか?
例えば、学生でこの会社に絶対入りたいんですと言って、上手くいかなかった時に、粘ってくる人間を私はほとんど見たことがありません。
本当に入社したかったら、私であれば、落とされてもどうしたら入れてもらえるかを考えて、その会社を調べて私なりの事業提案をしに行きます。
けれども、多くの人は面倒だからそこまでやりません。それは本当に入りたいのではなくて、ぜひ来てくださいと言って貰いたいからです。私からすると大してやりたくない会社に就職をしようとしているようにしか見えません。
仰っていることは分かるのですが、やりたいことが見つからないからこそ、悩みもがいているのではないかなと僕は思います。
そうであれば、やりたいことを見つけにいく必要がありますよね。全く何も感じない人はいません。
大切なポイントはこれは良いな、面白そうだな、確かにここは問題だなと感じる小さな心の声を聴けているかどうかだと思います。
朝起きて夜寝るまでにどれだけの仕事に囲まれているかに意識を向けて、自分のやりたい、興味がある、問題意識を感じられたならば、行動に移せるはずです。あとは、そこから本気になれるものを選び取っていくことが重要になります。
答えの選択を教えて貰うのでなく、自分で考える
就職活動に限らず、自分の頭で考えても分からないことは誰かに教えて貰わないとダメだと思い込んでいる人が多すぎる点にも問題があると思います。
どういう意味でしょうか?
与えられることに慣れすぎてしまい、自分で考えて選び取れない方が多いという意味です。
企業に就職することが決してゴールではありません。仮に受験塾のような就活塾で面接の小手先のテクニックを教えて貰って入社をしたとしても、その先にやりがいを持って働ける人とそうでない人がいます。その違いは自分で考えて創意工夫をして貢献が出来るかどうかです。
いつまでたっても「何をしたら良いですか?次はどうしたら良いですか?」とばかり聞いてくる人間はこれからの時代では機械に置き換わってしまいます。
受け身の人はどうしたら主体的に考えて動けるようになりますか?
自分の心に聴いてみることです。
どんな会社に入っても何かしらの役に立てる自信を持って働ける自分でありたいか、それとも知らない仕事は誰かに教えて貰わないといけない不安を抱える自分でありたいのか。恐らくほとんど方が前者でありたいと思うはずです。その役に立つ自分である為にどうしたら良いのか、今までしなかった当たり前のことを考える訓練がつきます。
恐らく誰もが人に答えを教えて貰うよりも、自分で考えて答えを見出した方が納得感があると思っているはずです。けれども、社会に誰かから教えてもらった方が楽で効率良く生きられるよと植え付けられてしまい、そうなのかなと次第に勘違いをしてしまいます。
周りよりもわがままに自分に正直で生きて欲しいなと思います。
ぜひ、自分が後悔しない“選択”をしてくださいね。
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