「“想い”が言葉を作り、“言葉”が未来を作る！」腸活管理栄養士笹村望さん

2021.08.23社会人インタビュー

今回取材をさせて頂いたのは腸活管理栄養士笹村望さんです。
笹村さんは“なりたい自分を腸から叶える”というコンセプトで今まで1200人以上のなりたい自分になるサポートをしてきています。そのご経験からなりたい自分になれる人とそうでない人との違い、うつ病までなっていたご自分の人生をどのように変えていったのか、ご自身の失敗談、今の学生に伝えたいメッセージまで伺わせて頂きました。

自分の本音を聴いて実行することが覚悟に繋がる確固たる想いを築く

今まで1200人以上のなりたい自分をサポートしてきた笹村さんのご経験から、なりたい自分に変わるために覚悟を決めて行動ができる人とできない人との違いは何だと思いますか？
現状に満足をしている人は覚悟を決められないのではないかなと思います。心のどこかで大丈夫だと思っているとき、今の自分にメリットを感じているときは動けません。

人間の脳は変化を一番に嫌い、常に変化しないように保つ働きをします。その脳の本能さえも超えて覚悟を決められるかは内側から出るパワーがあるかどうかです。
内側から出るパワーですか。
根拠のない確固たる想いと言い換えてもいいかもしれません。

笹村望さん(ささむら・のぞみ)さん

“なりたい自分を腸から叶える管理栄養士”として自由に旅をしながら全国の、体・心をより良くしたい方へのサポートを行っている。腸からのアプローチが得意で、腸活を通じて”心の奥底に隠していた、この人生で本当にやりたいと願っていたこと”を思い出して、体質改善を叶えるだけでなく、潜在意識から本当に歩みたかった自分の人生を創りあげていくサポートが人気。約４年の活動で1,200名を越える方の体質改善を叶え、最近では紹介で新規枠が埋まるほどの実績を持つ。自身は、小学生からのアトピー、アレルギー性鼻炎、自律神経失調症、うつ病経験があり、それらを腸活（発酵食品、ミネラルファスティング、分子栄養学）で改善したことによる“即実践可能な知識”を持つ。現在は、体質改善サポートだけではなく、予防医学に関する事で独立したい方を対象に０から起業塾の講師も行っている。

その確固たる想いはどのようにしたら見つかるのでしょうか？
それは自分が思いついたことをなんでもやってみることで沸き上がってきます。

誰もが本当はやりたいけどまだやれていないことを持っています。

そのほとんどは恐いなと感じることですが、その恐さを乗り越えて全部やってみたら、必ず出てきます。

反対に見つからない人は自分の本音を言っていない人です。
どういう意味でしょうか？
例えば、本当は行きたくない集まりを断れずに行ってしまう人達です。大切なことは、行きたくない時は下手な言い訳をせずに素直に今日は行きませんと言えるかどうか。

そういう人達は周りの人に合わせすぎてしまい、自分の気持ちが分からなくなってしまっています。

1回小さいことからでも良いので、自分自身を見つめて、「本当は？」と聴いてみる。そうすることで、実は行きたかった場所、やりたかった本音が少しずつ顔を出していきますよ。

自分に出来ることを始めていけば、仲間が現れてくる

この記事は学生に向けて発信をしています。笹村さんの就職活動はどのように決めて、そこで何を感じましたか？
試食販売のアルバイトをしている際に、ドラッグストアで働いている管理栄養士にお勧めされて採用試験を受けて入社をします。仕事自体は楽しかったのですが、周りから嫌われないように気を遣いすぎて体調を崩し、うつ病にまでなり、退職しました。
そうなんですね。そこからどのように回復をさせていきましたか？
その当時は働くことでしか私の存在価値は出せないと思っていたので、働けなくなったから私には価値がないと思い、死ぬ方法を探していました。

そのような中で植松努さんのTEDに出会い、今まで色んな方に否定されてきたけれども、一番「どうせ無理だ」と決めつけていたのは自分自身だと気付き、変わりたいと思うようになります。

タイミング良くその1ヶ月後に植松さんの講演会があることを知り、体調はよくありませんでしたが、その実行委員会に応募して出会えました。
植松さんのどのような言葉に感銘を受けて、どう現実を変えていったのですか？
植松さんの「自分で決めて出来ることを始めていったら、必ず仲間や応援してくれる人が出てくるからまずはやってみなさい」という言葉に背中を押されました。

そこから正解かどうかは分からないまま、味噌づくりを始めたり、自分なりに発信を始めたりもするようになります。

すると、少しずつ共感してくれる人や教えて欲しいと言ってくれる人が増えてきて、いつの間にか食の場所で仕事をしていました。その当時は頼まれごとは試されごとだと思い、全部YESで引き受けて幅広くやっていました。
今の私があるのはお客様のお陰です。お客様の要望や頼み事に答えていくことで、「なりたい自分を腸から叶える管理栄養士」というコンテンツが磨かれていき、完成してから一気に飛躍しました。

お客様の声は未来の夢を叶えた自分が必要なことを伝えて頂いていると思うと何一つ無駄なことはなく、振り返っても全ての経験が今に繋がっていると感じます。

失敗を後悔するのでなく、失敗して良かったと思える人生にする

笹村さんは今までどのような失敗をしてきましたか？
失敗は沢山してきました。通帳残高がマイナスになったり、講座を開いてもお客様が全く来なかったり、味噌作り教室なのに味噌の材料を忘れてきたこともあります。
凄いですね。
けれども、失敗してきて良かったなと思います。なぜなら、今も生徒さんが人生終わったような顔で相談をしてくるのですが、自分も経験をしていることだからこそ、寄り添って力になれるからです。

失敗してずっと後悔している人も沢山見ていますが、大切な点はあの時に失敗して良かったと思える人生に自分ですることです。
そうはいっても、失敗を引きずってしまう方もいると思います。笹村さんが意識していることは何でしょうか？
３つあります。

１つ目は自分の尊敬する方に憑依をすることです。その方が自分の失敗を見た時にどういう解釈をするか考えると、自分だけの視点から抜け出して切り替えやすくなります。

２つ目は信頼できる仲間に話すことです。ずっと同じことを悩んでも枠の中から出れないので、心許す周りの人に話すことでその人から新しい言葉を聞いて解釈が拡がりますし、ただ話を聞いて貰うだけでも気持ちが楽になります。

最後は未来の自分からのギフトだと考えることです。例えば、三年後の夢を叶えた自分がわざとその失敗を経験させたとしたら、なぜ失敗させたのかと思うと他人や外部環境のせいでなく、自分事として考えられるようになります。