「挑戦」 （有）ハーティマインド専務取締役 ヒューマンキャピタルサポート事業協同組合代表理事 奈木野 大裕さん

現在は介護施設の人事、管理、運営業務全般をしております。他にも外国人の人材を受け入れる団体の代表や外国人人材の紹介事業、更に業務委託でフリーの薬剤師、講師等も受託しております。

まずは、新卒で入社した薬局で２年間勤務し、次に別の薬局に行き、薬剤師3年目で管理者を3年間程やらせて頂いて、そこから祖父が運営している介護施設に戻って現在３年程です。

実際には、薬を介護施設や個人で薬を取りに来れない高齢者の方に配達する仕事をしておりました。将来いい薬局を作りたいという夢があり介護施設や高齢者に直結するビジネスであったので非常にやりがいも持って働けました。勉強も全く苦しくはなかったです。

周りから見ると違いがあるように感じるかもしれませんが、薬剤師も福祉事業も見ている方向は同じでそれは人を幸せにすることです。共通する部分も多く求められている本質は同じです。ひとつの事だけだけは視野が狭くなるのでどちらも経験して良かったなと感じております。

出身は福岡県田川郡で小学校の頃は友人達と遊びながら空手、水泳、習字、ピアノ、算盤、塾など週に８個程の習い事に通っており充実しておりました。中学からは受験して長崎の中高一貫校に通いました。中学高校は部活動の空手に熱中しておりました。そんなにやる気がない生徒で医学部に行く人達がいるクラスにはいたのですが、医学部行ったら大変そうだなとか思いながらやりたいことも特になくなんとなく千葉県の薬学部に進学を決めました。

高校で医学部に行くクラスにずっといたこともあり大学で薬学部に行くと意外と勉強の面で余裕がある事に気付き、試験もそれほど難しくなかったのでサークルにも入らずに大好きな釣りやバイクや旅行などで毎日遊んでいました。友人も困る事なくすぐに沢山出来ました。大学生の時はアルバイトで時給で時間をかけて稼ぐのが嫌だったのでアフェリエイトやここでは書けない事などで楽して一気に稼いではすぐ海外旅行などに使っていました。

実は、大学3年生初期の頃にバイクの事故で死にかけたことがあるんです。それまでは本当に大学で遊んでばかりの日々でした。大学の勉強に意味ないと決めつけては海外に行った方がまだ自己投資になると思っていました。けれども、事故に遭った時に自分がいかに自分の為だけにしか生きていない事に気付きました。病室の中でもしこのまま本当に死んでいたらどうなっていたのだろうと考えると自然と涙が出ててきました。それから自分の為だけでなく周りの人に感謝して自分も感謝される人間になろうと決意し大学の勉強も含めて自分の人生を真剣に生き始めました。

就職活動はまず色んな大人に会って面白そうだなと思ったらそこに行こうと決めていました。実際、幅広い会社を見ましたが、面接まで進んだのはある１社の薬局だけです。大学卒業の時に薬剤師の資格を取ってその薬局に就職を決めました。大学生活の後半からは論文も薬学的な論文でなく経営戦略の論文を書き将来は自分で会社を経営すると決めていました。その為、今は薬剤師をほとんどやらずに介護施設の運営をしておりますが大学時代のその選択は間違っていなかったなと改めて思います。

何事も諦めずにやり通すことが大事ですね。諦めたら失敗です。是非とも自分が成功するまで沢山の事に挑戦してください。色んな大人に会う、知らない場所に行く、自分とは違った価値観に触れる、大学生の間に視野を拡げることをお勧めします。自分が何をしたいのか、どういう人間になりたいのか、自分なりに考えながら調べながら行動に移してみてください。ただ、人は自分がこうありたいということよりも他人が自分をどう見ているのかということを優先し行動を選択しがちです。例えば、大学を卒業してすぐ就職した方が両親が安心するかとか、周りからみてこの企業に入ったほうが年収がいいとかカッコいいとかなどです。しかし、そのようなことよりも自分がどうしたら幸せになれるのか見つけることの方が圧倒的に大事です。

自分も周りからこっちの大手の方がいいよとかこっちの方が年収良いのにとか散々言われたのですが、そんなことよりも自分がやりたいことを優先してやってきて本当によかったなと思います。

他人からどう思われるのかどう言われるのかでなく、自分が何をしたいのかどうしたいのかを考えながら挑戦をして欲しいですね。