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「何も才能がないことが天命になった」コミュニティ大学学長 田代 政貴氏が語る、幸せに生きる大切な視点

自分には何も特別な才能がなく、周りの方々を見ては羨ましいなと思ったことはないでしょうか。

今回お話を伺ったコミュニティ大学学長の田代政貴さんはご自身の弟2人がサッカーとウクレレの才能を発揮して世界で活躍していきながらも、自分は長男なのに何もなく、何で日本一になればいいのか焦った時期もあったそうです。

田代さんはその中でどのようにして、コミュニティ作りの専門家になれたのか。

そして、人や自然問わず、愛と感謝に溢れる田代さんが今を幸せに生きる上で、持っておきたい大切な視点について伺いました。

田代政貴(たしろ・まさたか)さん

コミュニティ作りの専門家、プロデューサー、講演家、作家、起業家、旅人。
コミュニティ大学学長合同会社 仙水 CEO

ふくびき会「ビジネスマッチング交流会」創設者

現在の活動は地球と人間を本来の姿に戻すべく人と山と水を綺麗にする会社『仙水』を経営。地球上の水を綺麗にしながら世界コミュニティ構築に努めている。理念は人良し、地球良し、天良しのコミュニティ展開。著書に『コミュニティパワー(KADOKAWA)』『Facebookで集客・売上をアップする方法(ソーテック)』

何も才能がないことが天命になった

  • 田代さんはコミュニティ作りの専門家ですが、そもそもコミュニティを始めたのは、どうようなキッカケだったのですか?

  • 最初から、コミュニティ作りをしようと思っていた訳では全くなくて。

    むしろ自分には何もないから「この人とあの人が繋がったら面白いのにな~」って、どこか行くたびに自分の好きな人を連れて行っていたのよ。

    でも、個別で会っていたら全然時間が足りないから「皆で集まれる場所を作っちゃおう」って、コミュニティを始めたんだよね。

  • コミュニティ運営が得意とか好きから始まったわけではなくて、“自分には何もないから”ってところがスタートだったのですね。

  • そうそう。俺の弟は2人とも世界で活躍していて、2人が日本一になっていく中で「自分は何で日本一になればいいんだろう」って焦りを感じていた時期もあった。

    だけど、コミュニティで色々な人との出会いが広がるにつれて、「技術を持っている人や会社はたくさんあるのに、広げられなくて困っている」ケースが多いことにも気づいてさ。

  • そしたら、役割だよね。

    自分には技術はないけど、いい技術は全部集められるし、発信して繋げられるし、応援して寄付することも出来る。

    自分にもし何かの才能が一つでもあったら、その発想にはならなかったかもしれないと思うと、天命だったのかなと思うね。

  • 天命かぁ・・・そういうのって本当にあるんですかね?

  • 俺は、あると思って動いていた方がいいと思う。

    これだ!って思ったのに違うこともあると思うけど、「自分の天命ってなんだろう?役割ってなんだろう?」って考えながら生きていくのはめちゃくちゃ良いこと。

  • 地球の未来と理想の自分から判断をする

  • その自分の天命を見つける時のポイントってなんだと思いますか?

  • 何が正しくて、何が悪いかなんてこの世にはないから、とにかく「いいなと思ったことは行動すること」かな。

    その時の判断軸として「何が地球にとっていい動きなのか」をブレずに持っておくといいよ!

    もちろん、法律違反は良くないけど、人間が勝手に決めたルールではなくて、地球にとってプラスになるかどうかで判断できると、全てが良い方向に進むと思ってる。

  • えー!!その判断軸めちゃくちゃいいですね。田代さんと話していると、普段自分がいかに狭い世界の中で生きているかハッとさせられますね。

  • ありがとうw

    目の前のことに振り回されないためには、“宇宙視点”を持っておくと生きるのが楽になるよ。

    これも大事(笑)

    サラリーマンの頃とか、起業仕立ての頃から、悩んだらイメージの世界で宇宙に行くようにしてた。「こんな綺麗な地球で、こんな小さい人間が1人で悩んでて笑えるな~」みたいな。

    あとは「理想の自分」からアドバイスをもらうように意識しているね。

  • 理想の自分からアドバイス?

  • そうそう。俺は、昔からやりたいことが決まっていたわけではないけど、一個だけブレない夢があってさ。

    「毎週末世界中のどこかで、好きな人たちを15人招待してパーティーがしたい」ってずっと思っていて・・・。どんなワインを用意して、どんな人たちとこんな会話して~・・・みたいなことが、超具体的にイメージできているんだよね。

    だから悩んだ時には、「その自分だったら、どう考えるかな?」って、将来の自分に尋ねるようにしているよ。

  • なるほど~。やっぱり将来のなりたいビジョンが明確にあることが大切ってことですかね?

  • いきなりビジョンって見つかるものではないと思うから、さっきみたいに、判断軸をブラさずに持つことがまずは大事だと思うね。

    将来のイメージが持てない時は、「尊敬するあの人だったらなんていうのだろう?」って想像してみるとかね。

  • あとは、「自分の感情が動いた時にその理由を知ること」も大切だと思う。

    起こった出来事には全て意味があるって考えて、外観と内観の行き来をし続けていたら、人は成長していくんじゃないかな。

自分にとっての“幸せの基準”を考える

  • 田代さんはどうして今のように、幸せに生きられるようになったと思いますか?

  • 色々な世界の働き方を見てきたことが、自分の中で大きいと思う。

    サラリーマン時代、「このままずっと働いていたらどうなるんだろう?」「この会社の社長になったら幸せになれるのかな?」とか考えたこともあったけれど、世界の金融の成り立ちを勉強していくうちに、お金を稼ぐ=朝から晩までがむしゃらに働くことだけではないことを知って。

    どんなに頑張って働いて、お金がたくさんあったとしても、人はいつ死ぬか分からない。

    「じゃあ自分にとっての幸せってなんだろう?」って考えた時に、“大切な人たちと時間を共に過ごすこと”だって思ったのだよね。

    それからは、大切な人たちと時間を共有するために、時間を使わずにお金を稼ぐ仕組みを考えるようになって、『余白』の優先順位が高まった感じだからかな。

  • なるほど~。余白とか、自分の時間を大切にすることって、めちゃくちゃ大切だと思っているけれど、一方で自分にないものを追い求めて焦っている自分がいるのも事実です・・・。

  • それは、両方あっていいんじゃないかな?

    足るを知るって言葉もあるけれど、今あるものに感謝して、幸せを感じることも大切。だけど、それだけじゃダメだと俺は思う。

    例えば、今やっている事業は、拡大すればするほど人の意識が変わるし、健康になるし、地球環境も良くなるし・・・これは足るを知っちゃダメだよね。

    だから、分野によって、違うって考えた方がいいと思う。

    ちょっと頑張らなきゃいけない場面が出てきたら、「ここで踏ん張ったら、地球も喜ぶか」で判断できたらいいんじゃないかな!笑

編集後記
田代さんとお話しして、自分が普段いかに狭い世界に囚われて生きているのか?考えさせられました。今まで、社会の常識や周囲の目を気にして、どこか「正解」を探していたような気がします。正解を探すのではなく、自分なりの判断軸をぶらさずに持ち、行動し続けながら、人生の解像度を高めていきたいと感じました。「地球にとってプラスになるか?」という田代さんの判断軸は、俯瞰して物事を見る上でとても大切な視点だと感じたので、ぜひ真似させていただきます(笑)

田代 政貴さんについて
Facebook:https://www.facebook.com/masataka.tashiro
LINEブログ:https://lineblog.me/masatakatashiro/

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