ただやることは誰にでも出来るし、無駄なだけ。大事なポイントは何をどう分析するか。──クレアプラン二ング株式会社 代表取締役 中田泰平さん
今回はクレアプランニング株式会社 代表取締役の中田泰平さんにランチをご一緒しながら、僕のご相談をさせて頂きました。中田さんの独特の視点は学生の方にとっても学びあるものとなっていますので、是非一読頂きますと幸いです。
分析をして、共通性と傾向を見つけ、無駄な努力を減らす
本日はよろしくお願いします!(ワクワク)
喋りにくいな。(笑)
まず、安部さん達の活動は素晴らしいと思うけど、ただ色んな方に取材をして発信するだけはダメです。
え…?(耳が痛い)それは一体どういう意味でしょうか?
重要な点は何が効果的か?を考えることです。
その為に日頃から情報処理や行動計画を行うことにより、良い効果が生まれることを知ってください。
ただやみくもにやるだけではダメということですね。
もちろん、最初は数をこなすことも大切ですが、そこから「共通性」と「傾向」を掴み、いかに無駄な努力と無駄な頑張りを減らせるかが重要です。
ただ行動するだけ、ただ頑張るだけではあまり意味はありません。
行動だけでなく、行動から分析の過程がないと価値が生まれにくいということですか?
そうですね。安部さん達の活動もただとりあえずインタビューするのでなくて、その取材した人たちから分析をしてどういう人間性や思考パターンを持っている人なのか、発信する記事もどういう内容だと喜ばれるのか反応があるのかといった共通性や傾向を発見するとそこからお金が生まれるヒントが出てきます。
うーん、確かにそういうアンテナはあまり意識してこなかったかもしれないです。
頑張っています!を評価する時代はもう終わっているので、今は情熱的かつ効果的に情報収集と整理整頓にこだわってください!
若い人たちの加速度はもの凄いので、その勢いを力に変えていって欲しいです!
ありがとうございます!他に何かありませんか?
もう一つは今の情報化社会でSNSや動画、似たようなメディアが溢れている中で自分達はどこで違う魅力を見出していくかも大切ですね。
そこはずっと頭を抱えているのですが、何かヒントはありませんか?
そうですね。同じようなことをやっている人がいることは見方を変えると、先行事例がもう既にあるということです。
人類の進化は全て過去のサンプルから学んできたことであり、そこから研究して、違う部分を見出すのは至極当然のやり方だと思います。1つ1つ丁寧に整理すると意外と簡単に答えに辿り着けますよ。
一番ダメなのは自分がただやりたいからと何も考えずに調べずにやることで、これは全く意味がありません。
別の観点ですが、この情報化社会で直接こうやって会いにくる安部さんの行動力は大事だと思います。
あ、ありがとうございます。(照)
結局、自分が手と足を使って動き、直接見て聞いた体験からしか価値ある情報は得られません。
SNSも皆が分かりやすく共感してくれることを見えるようにしただけで、本当に重要なポイントは見えない部分にあります。
見えない部分は氷山に喩えても9割以上で、私たちの会社の仕事は空間を創り、その見えない部分をどれだけお客様にイメージをさせるかであり、それが出来るとかなり喜んで頂けます。
中田泰平(なかた・たいへい)さん
楽器店勤務を経て、2005年、クレアプランニングに入社。2011年、クレアプランニングの代表締役社長に就任。福岡を、更に魅力的な面白い街にしたいとの思いから、様々なイベントもオーガナイズする。 『中洲ジャズ』をはじめ、『FUKUOKA Christmas Market』『MIZBECK FUKUOKA』『フクコン』『フクオカ・ボルドークレマンリレーマラソン』など、数々のイベントの立ち上げ・運営に携わる。趣味は、音楽、アウトドア、各種スポーツ。
凄い人と繋がっている自分に酔うな
更にもう一つアドバイスすると、取材している安部さんがそういう自分は凄いと思ったらダメですね。
学生さんでも自分がこんな凄い人と繋がっているんですと自慢してきますが、僕からすると「だから、何?」という感じがします。
それは自分にも深く釘を刺しておきます。
そこで大事なポイントは「で、お前何が出来るの?」です。
凄い自分と繋がっている自分がイケてると思っているだけで済ませずに、そこから何を学んでどう行動したらこんな風に変わりましたとまで言えないと無駄ですし、そういう人は悪い大人に利用されてしまいます。
安部さんもただ色んな方に取材するだけで済まさずに、そこからこういう人に話を聞くと自分はワクワクするなといった共通点や傾向を分析するアンテナを立てて、そのワクワクする方向に進むとあれ?自分は意外にこういうことが向いているんだと気づくと思います。
僕も「成功するコツはなんですか?」とよく聞かれるですが、「自分で考えろ」と思っちゃいますし、言葉で伝わるのもでもありません。やりながら身につくものだと思っています。むしろ、失敗した話の方が勉強になります。
安部さんも色んな方の多くの道を聞いて、そこから自分の道を見定めてくださいね!
はい!ありがとうございます!
何になりたいかよりも何に慣れたいか
そういえば、前回の貞末真吾さんの取材の影響で自分の好きな人同士を紹介する食事会を企画するようになりました!
いいですね!
皆さん大体最初は綺麗なお店を設定しがちですが、自分の経験から意外に染みる居酒屋の方が盛り上がることに気づきます。
勿論、人によって好むお店も違いますから、自分は一緒に飲むこの相手はどこに行くと満足して貰うかを徹底的にこだわります。
自分の先輩はよく「お店はどこでも良いよ」と言いつつも、後から細かく言われてきたので、ぐう音も言わせないつもりでやり続けると自然と考える癖が身につきました。
そういった先輩方に恵まれて成長して今の自分があると思うので、自分も後輩には面倒くさく色々と言うようにしています。笑
最初は面倒くさいと感じそうですね。
そうかもしれませんが、その面倒くささを感じなくなったら、人が何を考えているのか分かるようになります。
僕は難しくは考えないけど、よくは考えて、遊ばないけど、ちゃんと遊ぶようにはしています。
ちゃんとしない遊びほどつまらないものはありません。
お店1つにしても妥協しない姿勢が大事なんだと感じました。
そういう意味では、今の若い人は頻繁に何になりたいのかと聞かれると思いますが、何になることよりも自分が何に慣れたいのか大事だと思います。
どういう人と一緒いる自分に慣れたいのか、どういう習慣が出来る自分に慣れたいのか意識してほしいですね。
編集後記
中田さんとランチして、まず、今までインタビューしてきた方の共通点や傾向を見返してきて、自分はこういう人の話を聞くとワクワクして、逆にこういう時につまらないと感じるのかを思い返そうと思います。そのことにより、これからのインタビューの相手の人選も変わってくると思いますし、そこから新たな方向が見つかると確信しています。それだけでなく、発信もどういう中身や構成だと反応が多いのな少ないのか意識して、随時変えていく所存です。中田さん、ランチまでもご馳走なり、ありがとうございます。中田さん頭の回転と言語化能力も高くて楽しく最高な時間でした!
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