福岡を代表するお笑い芸人 ゴリけんさんが語る才能がある人ってどんな人?
今回は福岡を代表するお笑い芸人のゴリけんさんに取材をさせて頂きました。僕はゴリけんさんが出ている動画を以前に拝見して、自分には才能がないと仰っていた姿に驚き、こんなに面白い人が才能なかったら、才能がある人はどういう人なの?と思い、深く切り込ませて頂きます。
ゴリけんさん
1973年10月24日 。(本名:町田 健一郎(まちだ けんいちろう )日本のピン芸人。 ワタナベエンターテインメント九州事業本部所属。
特技や長所を愛されることが才能
本日はよろしくお願いします!
ゴリけんさんはご自身のことを才能がないと仰っていますが、では、才能がある人とはどんな人なのでしょうか?難しいですよね。
お笑いの世界でいうと、僕の場合は自分が面白いなと思って狙って作るネタが失敗して、失敗したなと落ち込む時にウケることが多いです。オンエアバトルという上位に選ばられた人がオンエアされるNHKのお笑い番組があり、僕は何回挑戦しても一回も選ばれず、オンエアされない人が集まる大会でも最下位でした。
そういう意味では、自分に面白いネタを作る才能は本当にないだろうなと思っています。けれども、自分の失敗をいじってくれて、面白くしてくれる先輩がいるので、色々なタイプの人がいて、互いに助け合い、関係性でお笑いは成り立っているではないでしょうか。
反対にネタを書ける人からすると、失敗が笑いになるゴリけんさんが羨ましがられるのですね。
ゴリけんさんにとって才能がある人は話が上手かったり、狙って笑いを取れる人ということでしょうか。
続ける人じゃないですか。いや、うーん。難しいですね。
野球のポジションのようなもので、長距離走が上手い人もいれば、バントが上手い人もいて、足が速い人もいて、それぞれに才能があるので、自分の長所や特技を愛された人な気がします。
自分の長所や特技を愛されるってワードがいいですね。
そうは言っても、自分に特技なんてないよとそれが欲しいんだよと思っている人もいると思います。
その部分は何かヒントないでしょうか。
そうですね。僕は歴史が好きで、白駒妃登美先生という歴史の先生の本に天命追求型の生き方があります。
それによると、豊臣秀吉は天下人に最初からなりたくてなったわけではありません。
秀吉は織田信長にただ喜んで頂きたくて草鞋を温めたり、城を守ったり、目の前のことをひたすらに全力でやってきて、気付いたら将軍になってました。
自分の生きる目的とか特技が分からない人は目の前を全力で頑張っていけば、自分の天命に運んでくれるということですね。
もう一つのヒントとして、自分の特技が分からない人は周りの人に聞かれたり、頼られたりすることが特技と言えるんじゃないかと思います。
それは飲み会の幹事とか美味しいお店を聞かれたり、恋愛相談をされたりすることなどが自分の特技となる可能性は高いです。
有難うございます。とてもわかりやすいです。
もう一つ聞きたいことがあります。
仮に特技や長所が見つかったとして、それを愛されるようにするにはどうしたら良いでしょうか?うーん、やっぱ僕は腹のうちを全部見せますけどね。
比較的体調が悪い時も体調悪いと伝えますし、ちょっとおかしいなと思ったことも率直に言います。
確かにゴリさんは裏で陰口を言わなさそうですね。
昔は偉い人の前でも言って失敗したこともありますけどね。(笑)
全国で放送されているゴリパラ見聞録(テレビ西日本)ではパラシュート部隊と3人でお酒を飲んだり、泣いたり、悔しい姿を炎上が起きるくらいにさらけ出して、DVDが20万枚売れて人気が出たように感じ、観ている人には自分にも置き換えられて共感が得やすい番組だとも思います。
確かに自分のダメも弱いも恥ずかしいも全部さらけ出すと愛されやすいのはあるかもしれないです。
ただ、そうは言ってもさらけ出すことができる人もいれば出来ない人もいると思います。
どうしたら出来るようになると思いますか?それも難しいですよね。
僕らもさらけ出したくて出したわけでなく、お笑いの道で生きていく覚悟を持ち、しがみつきながら辿り着きました。
ただ、僕が会ってきた人の中で大成している人は威張っている人よりも、チャーミングな一面を持っている人が多いように感じます。
安部くん、恋愛は?どう?
はい?(急に) 僕ですか?
一番勉強になると思うよ。いかにカッコつけていると失敗するか。
仕事も一緒でカッコつけているといずれキツくなります。
さらけ出して相手が笑ってくれて自分を認めてもらった方が楽じゃないですか。
頑張ります。(苦笑)
じゃあ、どうやったら異性にモテるようになりますかね?
それは俺が聞きたいわ。(笑)
ただ、僕は仕事でも恋愛でも自分の失敗話をしたら、笑ってくれるので、失敗したら、1つの良いネタが出来ると思って、色んなことにチャレンジしてきましたね。
ここ(ワタナベエンターテインメント九州事業本部)を立ち上げた時もスポンサーの社長が逃げて大変な騒ぎになりましたが、10年経ってやっと笑い話に出来るようになりました。
短期目線で見たら恥ずかしかったり、辛かったりしても、長期目線で見ると、笑い話になるのは励みになります。
最後にゴリけんさんがここまでお笑いを続けられたのはどうしてでしょうか?
僕は節目節目でアドバイスをくれる先輩や友人が周りにいて、家庭でも自分を信じてお笑いをやらせて貰えたことだと思っています。
あとは、過ごす環境が大切だと思っていて、芸人にも幾つかグループがある中で、出川哲朗さんやゴルゴ松本さんといったポジティブな言葉を言ってくれ、時に厳しく檄を飛ばす人たちがいる上昇志向グループの中にいました。
今でもそのグループの人たちはテレビに出続けています。
自分自身が弱いと感じている人は是非周りの環境を変えて、そこに必死について行ってみてください!
ある日、ドラゴンボールの精神と時の部屋を出た時のようにあれ?と感じる日が来ますよ。
編集後記
ゴリけんさんの話を聞いて感じたことは自分の弱さ醜さをさらけ出す大切さです。仕事でも恋愛でも良い格好良くしないで、まずは自分から殻を出してみる。そうすると、周りも少しずつ自己開示してくれる。その人たちが伝えてくれた自分の長所や良さを大事にする。それが結果的に自分の才能を見出せるのではないかと思います。僕も「今」を一生懸命に生きながらも、自分の恥ずかしい部分を出していけるよう精進します。
ゴリけんさんについて
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ゴリパラ見聞録:https://www.tnc.co.jp/goripara/