「立ち止まらず流れに身を任せてみよう」株式会社アダル 武野龍さん 近藤 悠紀さん

今回は1953年創業、福岡に本社を置く、飲食・ホテル・オフィスをはじめ他業種に家具を納入する業務用家具メーカーである株式会社アダル 代表取締役社長 武野龍さん、経営企画 広報・PR 近藤悠紀さんにインタビューさせて頂きました。

アダルはモノ作りメーカーだけなく、顧客に寄り添うサービスメーカーであると仰る武野さんに伺った今の就活生へのメッセージ「立ち止まらずに流れに身を任せてみる」とはどういう意味なのでしょうか。

そこには武野さんご自身のご経験からのアドバイスがありました。

武野龍(たけの・りゅう)さん

1978年11月21日生まれ。福岡県出身。大学卒業後、住宅メーカーに3年勤務。2003年株式会社アダルへ入社。専務職を経て2014年、代表取締役社⻑に就任。

近藤悠紀(こんどう・ゆき)さん

経営企画部 経営企画室 広報・PR。東京支店営業職として2014年アダルへ新卒入社。
その後異動し、5年間の設計・プランニング職を経た後、2020年福岡本社に新設された広報・PR職へ異動し、1人広報として奮闘中。営業、設計の経験を活かしアダルの魅力を様々な方に向け発信中。

深く立ち止まらずに流れに乗ってみる

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    本日はありがとうございます

    早速武野さんから今の就活生に伝えたいメッセージは何でしょうか。

  • 長い物に巻かれてみる流れに身を任せてみることですかね。

    就職活動に本当に意味があるのだろうかと立ち止まってしまう時もあるかと思いますが、深く考え込まなくても大丈夫です。

    残念ながら今の世の中のスピードはあなたが立ち止まることを許してはくれません。

    深く悩んで立ち止まるくらいなら流れに身を任せてみる、そうすると何か見えてくるものがあります。

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    無理に周りと違う選択をしなくても良くて、考えて何も思い付かなければ、まずは1回就職してみることもありだということですか。

  • そうですね。

    自分のやりたいことってなんだろうと悩んで止まるくらいなら、就職してそこで一生懸命やっていれば、必ず何か見つかります。

    立ち止まっていては、なかなか気づきは生まれません。

  • 今思うと僕自身もなんでその波に100%の気持ちで乗れなかったのか、なんで尊敬する人のアドバイスを聞けなかったのかと、変な意地を張った為に後悔していることが多々あります。

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    武野さんご自身のご経験からなんですね。波に乗れるアンテナはどうやって立てるのでしょうか。

  • それが人と会うってことじゃないかな。

    人と会って刺激を受け考えに触れてぶつかっているうちに自然と波に気づいていくと思います。

    学生さんたちには就職活動はそこまで一喜一憂しなくていいよ、と言いたいです。

    大変だとは思いますが、肩肘を張らずにまずは働いてみたら、やりたい夢がきっと見つかります。

    これからまだ人生は何十年とある中で、気負い過ぎずに、動いて欲しいですね。

気付きが1番の成長の起爆剤

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    話は変わりまして、武野さんはアダル内でどんな仕事をしていますか?

  • 会社の未来を創造し、社員とその家族を守れる仕組みを作るのが僕の役割だと思っています。

  • 社長自身がチャレンジ好きなので、工場にちょっとしたキャンプ地やプールを作って、社員だけでなく、社員のご家族にも喜ばれてますね。

  • 社員が会社行くのしんどいなと思うよりも楽しいと感じられる方が良いなと思っていて、社員全員が楽しめる企みをいつも遊び心で考えています。(笑)

    近藤さんにも突然YouTube企画をやれとかフェスのワークショップを考えろとか無茶振りばかりしてごめんね。

  • 私自身も社長からの依頼によって、思考の幅も経験も拡がり、広報として、どのようにすれば会社のPRに繋がるのかの学びと成長になっているので大丈夫です。

  • 僕自身が細かい性格ではなく、社長である僕が1人で飛ばしても面白くないので、1から10までやらずに、3くらいまで作ってどんどん社員に渡しております。

    ただ目的がずれるといけないので、3までの目的だけは僕が定めてあとはゴールをワクワクしながら待つだけです。(笑)

  • 広報の部署もなかったですが、これからの時代は発信をしていかないと乗り遅れると思い、2年前に立ち上げました。

    初めての経験ばかりで、近藤さんにも沢山嫌な話を言ったかもしれませんが、ようやく数字としての効果と発信した内容を周りから褒められる機会も増えてきています。

    今後もより社員が自身の仕事に誇りを持って仕事が出来るようにしていくつもりです。

  • 部署を横断するようなプロジェクトは武野社長が旗揚げをして、手を挙げた社員にきっかけを渡して自主性を育んでいますね。

  • チャレンジしてみることが一番大事。

    やってみないと成功か失敗も分かりません。

    何かにチャレンジしてやってみて反省や改善を繰り返すことで自分の視野と視座が拡がっていきます。

    人間にとっての一番の成長の起爆剤は気付きです。

    教えたらネタバレになるので、いかに僕から言わずに社員自らにチャレンジをさせ、してもらえるかを考えています。

  • 特に若手社員は具体的にこれがやりたいと言える人が少ない傾向にあるので、そういう機会にチャレンジすることで知らなかった一面や適性が見えてきているのではと感じています。

  • 人生にはやはり波や風があると思います。

    時には立ち止まらずどこに辿り着くかわからない風に流されてみてはどうでしょうか。

    そのくらい緩やかに人生過ごしてもいいと思います。

    例えば、転勤の話が来たときに頑なに首を振るのでなく、チャンスが来たと思って流れに乗ってみる、行ってみて嫌だったら、また帰ってくればいいだけです。

    僕自身いろんな環境に飛び込んで自分を形成した来たので、流れに乗った方が人生が面白くなるなと感じてはいます。

アダルは家具を売るのではなく、サービスを提供する会社

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    最後に家具と聞くとインテリアやオシャレといったセンスが良いイメージを抱くのですが、実際はいかがでしょうか。

  • 確かにそういうイメージはあるかもしれないですね。

    業務用家具の世界では、顧客はオーナーや設計、デザイナーの為、特に店舗の場合は、家具はお客様の商売と直結します。

    見た目のデザインだけでなく、客単価や1日の動員数、設備投資の費用を聞きながら、ご満足頂くことが私たちアダルの仕事です。

    もちろん家具へのセンスはあった方が良いですが、お客様の要望や考えていることを汲み取ることが大事だと思っています。

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    自分中心でなく、お客様ありきの仕事であることを忘れてはいけないことでしょうか。

  • そうですね。

    お客様の話を聞いて、価値観に気づき、理解しようとする姿勢があれば、自分の家具を選ぶ知識や感覚は後から身に付けることが出来ます。

    家具を納品して終わりではありません。

    その後にエンドユーザーが心地良いと感じられているか、お店の売り上げが上げっているのか、そこまでのサービスを提供するのが私たちアダルの仕事です。

  • お客様もオーナーさんから建築設計の方、業種でいうと飲食店、ホテル、オフィスなどまでそれぞれの悩みや思い描いている方向性も違うので、求められていることはもちろん、潜在的な課題やニーズを含めてお聞きし、それに沿った提案をすることは難しさとやりがいの両方があります。

  • 家具のことはアダルに聞けば、答えが返ってきて何とかなる。

    これからも困った時のアダルと言われる存在になっていくようにしていきます。

株式会社アダルについて
ホームページ:https://www.adal.co.jp/
武野龍さんのFacebook:https://www.facebook.com/ryu.takeno

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