「魅力的な仲間を集め、巻き込む秘訣」── 株式会社ブルースカイ代表取締役 貞末 真吾さん

魅力的な仲間を集め、一緒に巻き込めば物事は上手くいく。

頭では分かっているけれども、どうすれば、何をすれば良いのか分からない方もいらっしゃると思います。

今回は泊まれる立ち飲み屋「STAND BY ME」、動くスナック「アポロ号」、糸島エリアで#ジハングンといった沢山の面白い企画を魅力的な仲間と一緒に考え、実際に創り上げている株式会社ブルースカイ代表取締役の貞末 真吾さんにその秘訣を聴かせて頂きました。

事業の鍵を握るキャッチーコピーとデザイン、今の学生へのメッセージも一緒に伺いましたので、何かヒントになれば幸いです。

自分から主催をして、身近な人を応援すると仲間が増えてくる

  • 本日はありがとうございます。真吾さんの周りには魅力的な仲間が沢山いらっしゃいますが、素敵な仲間を集めたり、巻き込んだりする為に意識していることは何でしょうか?

  • 意識はあまりしていませんが、強いていうと面白そうな見せ方は心掛けております。

  • どういう意味でしょうか?

  • 貞末真吾(さだすえ・しんご)さん

    1974年10月21日 神奈川県鎌倉市生まれ。福岡市中央区在住。元メーカーズシャツ鎌倉(株)常務取締役。現在、株式会社ブルースカイ代表取締役。Acestudioの経営、イベントの企画運営などを行う。2012年4月より福岡市に移住。趣味は大好きな仲間と騒ぐこと、旅、ファッション。

  • 例えば、この前Facebookで「キッチンカーの制作会社の作るのですが、誰か一緒にやりませんか?」と投稿したところ、凄まじい数のコメントが来て今も伸び続けています。

  • 確かに面白そうですね。

  • 人は自分の仕事やライフスタイルの時間を出来るなら楽しく面白く過ごしたいけれども、経済や環境面を理由に出来ないと思い込んでいる方が多いのではないかなと思っています。

    実際、そんなことはありませんが、自分でやりたいけど1人では出来ないと思っているから、面白そうな人やことに夢を託したり、応援や協力をしたりするのはないかなと感じました。

  • それは今の真吾さんがFacebookの友達が多く、影響力があるから出来るのだと思います。まだ友人も少なく、影響力が弱い人にはどのようなアドバイスをされますか?

  • 僕は10年前に福岡に1人で来ました。誰も友達がいなかったその時から今に繋がった経験をもとに大きく2つアドバイスが出来ます。

    ①主催をすること

    ②勝手に自分事化することです

  • 1つずつ分かりやすく教えてください!

  • ①は自分でイベントや食事会を主催することです。そこで参加してくれた方が「呼んでくれてありがとう!」と言って貰えると、その人に心理的な借りが生まれて、次に何かする時に協力や応援をして貰える関係が構築出来てきます。

    イベントを開催すると、主催した人として参加者から挨拶されるようになり、知り合いも一気に増えます。僕も2対2の合コンから始めて5人、10人と増えて神社で5万人の肉フェスをするまでになりました。

  • 2対2の少人数からでも大丈夫ならハードルは低そうですね。

  • ②の勝手に自分事化するは、例えば、僕がこのメディアをお金を求めずに全力で手伝っていると、運営している人達は頭が上がらなくなり、僕が何か新しいことを始めようとしたら、手伝らずにはいられなくなるはずです。

    最初に自分から近くにいる人の為に一生懸命にやり続けると、仲間が集まってきてくれるのだと思います。

キャッチコピーとデザインで大事なことはギャップと値切らないこと

  • 真吾さんは事業のカギはキャッチコピーとデザインにあると仰っておりますが、キャッチコピーで何か意識されていることはありますか?

  • ありがとうございます。大事にしていることはギャップです。

  • ギャップですか?

  • はい。例えば、「泊まれる立ち飲み屋」だと立ち飲み屋なのに泊まれるとはどういうこと?と読み手に疑問を持たせることが重要です。分かりやすく、ギャップのある、端的なキーワードはかなり意識しています。

  • もう一つのデザインはどうでしょうか?

  • デザインに関して大切にしている点は、僕はデザインを描けないので、そこに払う金額を惜しまないことです。

    例えば、自分で何かサービスを始める際に自分で描いたり、ちょっと絵が描ける知り合いに頼もうとしたりする方が多いように感じますが、個人的にはプロにお願いした方が良いと思っています。自分の経験としてもその最初の数十万をケチらないだけで後の売り上げが大きく変わりました。

  • あとは、僕の父に「値切るな」とよく言われたことも大事にしています。

  • それはどういう意味でしょうか?

  • 多くの業者は値切られると精神的に擦り減るので、もうその前提で金額の落とし所を決めて、見積書を提出するのではないかなと感じます。そこで逆に値切り交渉をせずにそのままOKを出すと、見積書を出した側は驚いて予想より高い金額を払って頂いたからその分頑張ろうとするはずです。

  • 僕の話でいうと、会社創立4年目でフォトスタジオがまだ2店舗しかない時に、将来的に伸ばしたく、コンサルティング会社に話を聞きに行ったことがあります。そこでの見積書を1000万円で出されて、勿論持っていませんでしたが、これは試されているなと思い、なんとか集めて本当に払ったら、コンサルティング会社の人が驚いてそこから死ぬ気で一緒に頑張ってくれた経験があり、振り返ると安かったなと感じます。

  • それは漢気がありますね。

  • 今でもそこでの人たちとは関係が続いていて、あの時の死ぬ気でやる気持ちがあったからこそ信頼されていると思います。変に値切り交渉をするくらいであればやるかやらないかで決めます。

好奇心を持って面白そうな“遊び”をやろう

  • もし、真吾さんが今の新卒での就職活動時代に戻れるとしたら、何を意識してやりますか?

  • 今の僕が学生に戻れたら、就職活動はやりませんね

  • え〜?!それならば、どうするのでしょうか?

  • なぜ、多くの学生が就職活動をするのかというと、大学を卒業すると、仕事をしなければならない強迫観念のようなものがあるからだと思っております。けれども、海外ではそんなことはないので、今の僕なら大学を卒業しても3年から4年くらい世界を旅をして心地良いなと感じた国に落ち着いて、好きな仕事を始めるのではないしょうか。

  • 仰っていることは理解できるのですが、周りのみんなと同じレールから外れるのは恐いと思います。そこに対してはどうアドバイスをしますか?

  • そうですよね。まずは、小さな成功体験を少しずつ積むことが大切かなと思います。いきなり海外で就職するのが難しければ、海外旅行に行くや海外での仕事経験がある人に話を聞くといった出来そうなことから始めてください。

    ワーキングホリデーや交換留学といった大人が良いなと思って作った制度は積極的に活用した方が社会的に有利に立てますし、私たち社会人はそういう経験がある人と一緒に仕事をしたいと思っていますよ!

  • 最後に学生に伝えたいことは何でしょうか?

  • “遊びなさい”ですね。

  • どういう意味でしょうか?

  • 自分が知っている範囲内の遊びという意味ではなくて、いろんな遊びを知ってそうな大人に会いに行って「最近、何か面白そうな遊びないですか?」と聞いて一緒にやるのが良いと思います。

    一言でいうと好奇心を持って行動し、自分の選択肢を沢山増やして下さい!応援しています!

↓貞末真吾さんの詳細はこちら↓
Facebook:https://www.facebook.com/shingo.sadasue

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