「自分の心の声に従おう」 和紙あーと作家 西野喜代美さん
今回は和紙あーと作家の西野喜代美さんの人生を伺わせて頂きました。喜代美さんが仕事にしている「和紙あーと作家」とはどんな仕事で何故、それを仕事にしようと思ったのか。そこにはどんなストーリーがあるのか。そして、一体どのような学生、社会人生活を歩んで現在に至るのか。その人生にグッと迫っていきます。
西野喜代美(にしの・きよみ)さん
和紙あーと作家
優しくぬくもりのある和紙に魅せられてオリジナルの作品を発信しています
●NHK学園講座で師範認定
●講師歴15年
●個展4回、教室展多数
●MBCハンドクラフト展奨励賞受賞
●南日本女流美術展 第16.18.19回 入選
自分や作品を通して愛と光と豊かを広げていく
喜代美さん、今日はありがとうございます!まず、和紙あーと作家とはどんな仕事でしょうか?
はい。和紙あーと作家とは色染めの和紙や厚みの違う和紙、繊維がある和紙等を使って1枚の絵の制作をしております。
とても綺麗な作品ですね。何故、和紙あーと作家をやってみようと思ったのですか?
それは、次男が生まれて自分が家の中にいることが多く、このまま社会とずっと関われない状態になるのかなと不安になっていた時に、子供の頃から絵を書いたり見たりすること好きだったので、そのようなことで何かないかなと探しているとチラシか何かで和紙ちぎり絵を見つけて、とても強く惹かれて始めました。
通信教育で、初級、中級、上級、師範まであり、上級と師範は直接京都に行って絵の先生に付いて学びました。師範まで取った後に地元の鹿児島で新たな先生とのご縁があり、そこでも4年程学んでいく中で講座をしてくださいと声をかけて頂き、講師としても活動をしております。
和紙あーとの仕事ではどんな時にやりがいや嬉しさを感じますか?
それは和紙の作品を作っている時にも喜びを感じますし、完成した作品をお客様に渡して「ありがとうございます」と非常に喜んで頂けることにやりがいを感じます。とても自分も満たされますし、お客様に喜んで頂けることで自分にも豊かさが返ってきます。
また、和紙あーとで個展を開催した時も自分の作品に涙を流してくださった方もいて、それが自分にとって本当に愛が溢れる空間で嬉しかったですし、和紙の講師をしている時も受講生が年上の方が多くて大変なことも多かったのですが、沢山の方に先生はどんなことも絶対にNOと言わなくて教え方が優しいと直接言われたことも嬉しかったです。
愛と光と豊さですか。
はい。まず、自分が心地よく満たされていることで、周りにも愛と豊かさと光が溢れて幸せの輪が広がっていくような活動をしていきたいと思っております。
和紙あーと作家をしておりますが、自分が愛と光と豊さを広げていけることであれば、和紙あーとに限らずに自分が出来ることをやっていこうと考えております。これまでの経験がお役に立つことがあれば幸いです。
和紙と出会うまでの学生・社会人生活
この記事は大学生に向けて発信をしています。喜代美さんはどのような学生活を過ごしてきましたか?
子供が好きで保育士と幼稚園の先生が取れる短期大学に2年間通っておりました。
短期大学から親元を離れて寮で生活をしました。寮母さんはいませんでしたが、自分達で自炊をするシェアハウスのような毎日でした。その寮で先輩方への気遣いや礼儀などを学びました。また、自分が思っていたよりも人とコミュニケーションを取れることの自信にも繋がりました。卒業後はそのまま保育士になられたのですか?
はい。生まれた鹿児島の保育園に勤めました。その保育園が夫婦で園長先生、副園長先生をしており、副園長の奥さんが自分が掃除をした場所で気になったところがあっても直接言わずに部下の主任の方に伝えて主任の方から指摘をされました。なので、いかに副園長先生から嫌われないようにするのかを考える難しい職場でした。3年間程勤めて結婚、妊娠を機に退職しました。
大変そうな職場ですね。
はい。退職してからは育児に専念しておりました。そして、次男が生まれてからすぐに和紙ちぎり絵に出会いました。その後、仕事も復帰して保育士をしながら、和紙の勉強も続けていました。子供も成長して、和紙あーとも講師を任されるようになり、個展も開催出来るようになりました。
2013年にシングルになり保険会社や販売員や保育士の仕事をしておりましたが、和紙あーとへの想いがずっと強くあったので 子供たちが自立したのを期に 仕事を辞めて、今に至っています
「自分の心の声に従おう」
最後にこの記事を読んでいる学生にメッセージをお願いします!
どんな経験も無駄にはなりません。未来のあなたは乗り越えているから絶対に大丈夫です。
失敗だと思える経験も後から振り返ると失敗でなかったと気付きます。私たちはどうしても自分の頭の中で考えがちです。お金のことや今の仕事を辞めてしまったらどうしようと考えてしまいます。
けれども、そうではなくて、本当は自分は何をしたいだろう?自分にはどんな夢があるんだろう?どんな風になったら自分が幸せだろう?
頭でなく自分の心とお話をしていくと道がきっと開けていきますよ!
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